ハイテクノロジー推進研究所

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マルチメディア推進フォーラム PART996【オンライン限定】
「データ駆動・AI時代の通信ネットワークQoEの定量化」

メール申込用フォーマット PDFファイル(FAX申込書付き)
開催日2026年1月23日(金) 13時00分~16時50分
場所オンライン限定
受講料52,300円 (消費税込)

趣旨・論点

●多様化サービス時代のQoEの定量化
●AI活用による高精度QoE予測と動的ネットワーク制御
●実装事例に基づくビジネス応用と産業連携
●国際標準化と持続的イノベーションの推進

近年、通信ネットワークは5G、IoT、モビリティ、XRなど様々な新技術・新サービスの出現とともに急速に進化しています。これら新たな通信環境では、従来重視されてきたネットワーク性能(QoS: Quality of Service)以上に、利用者が実際に感じる「体感品質」(QoE: Quality of Experience)が通信サービスの成功を左右する重要な評価軸となっています。従来のパケット遅延やスループットなどの客観的指標を超え、QoEはユーザ視点に基づく通信品質の総合評価であり、その定量化や予測は運用改善やサービス差別化、ひいてはビジネス価値創出に直結しています。

最新のQoE定量化技術はAIや機械学習の活用によって飛躍的に進化しています。モビリティやドローンなど移動体の映像と通信状況を複合的に解析する技術が開発され、高精度のQoE予測や最適ネットワーク選択を可能にしています。特に映像認識AIと大規模言語モデル(LLM)を組み合わせ、走行環境・天候・運転特性などの文脈情報を総合理解し、移動環境におけるQoEの変動をリアルに反映した予測技術は、通信の安定化とユーザ体験の向上を強力に支援しています。

また、通信ネットワークの複雑化に対応して、多様な通信経路を持つマルチパスネットワーク上でのQoE管理技術が注目されています。これにより、アプリケーション特性やリアルタイムの通信状況に応じたネットワーク制御が実現し、通信品質の大幅改善が図られています。さらに商用サービスへの応用例も増加し、映像配信サービスや自動走行支援サービスで実証が進んでいます。

加えて、ITU-T SG12を中心とした国際的な標準化活動も活発であり、QoEの科学的定義や評価指標の国際標準確立により、業界全体が品質保証の新たな枠組みを共有しつつあります。この国際標準化は、将来的なネットワーク設計やサービス開発を指針付け、産学官の連携による持続的な技術革新を促進しています。

本フォーラムでは、こうした技術・研究動向から実装・実用化事例、国際標準化の現状と将来展望まで、多角的にかつ体系的に取り上げます。5GやIoT時代の多様化したユースケースの中でQoEの定量化・予測技術が果たす役割、AI技術による動的制御の実現性、社会実装上の課題と解決策、産業における価値創出を議論します。参加者には、最新の技術知見と実践的ノウハウを通じて、自社のサービス品質向上や新事業創造に役立つ多くの気付きを提供することを目指しています。

(座長)
東京大学 名誉教授  齊 藤 忠 夫

スケジュール

各講演最後に質疑応答を設けてあります。

(基調講演)
「通信品質のこれまでと変遷」
東京大学 名誉教授
齊 藤 忠 夫 氏

「QoE評価と国際標準化の最前線」
●QoS、QoEとは
●QoEの定量化、評価
●ITU-T SG12の標準化動向
●今後の標準化と技術課題

NTT株式会社
ネットワークサービスシステム研究所
主幹研究員
山 岸 和 久 氏

(休憩)

「ビデオストリーミングとネットワーク制御におけるQoE定量化」
●映像配信サービスにおけるQoE評価の特性
●ネットワーク制御とQoE向上
●QoE推定手法と実証事例
●大規模展開と課題解決

名古屋工業大学
大学院工学研究科
准教授
布 目 敏 郎 氏

(休憩)

「QoE定量化がもたらすサービスとネットワーク間の品質協調」
●QoE定量化の仕組みと実装:Web VideoMarkの事例紹介
●動画サービスの視聴情報収集とリアルタイム品質推定
●ネットワーク事業者への品質データと分析の提供
●相互協力によるネットワーク資源最適化と利用者体感向上にむけて

一般社団法人 WebDINO Japan
CTO
浅 井 智 也 氏

フォーラム・セミナーFORUM・SEMINAR

開催決定
開催予定
  • [予定]

    【オンライン限定開催】「進電波センサーの研究と実用化動向」
  • [予定]

    【オンライン限定開催】「モバイルネットワークにおけるインフラシェアリングの最新動向」
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