マルチメディア推進フォーラム PART993【オンライン限定】
「AIエージェントからAGIへ」
~その定義と実現性とインパクト~
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開催日 | 2025年11月19日(水) 13時00分~16時50分 |
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場所 | オンライン限定 |
受講料 | 54,020円 (消費税込) |
趣旨・論点
●AGIの定義と従来AIとの違い● AGIの実現可能性とタイムライン
● 通信・ICT業界への直接的影響
● ガバナンス・リスクマネジメント
生成AIの急速な普及により、通信・ICT業界は大きな転換点を迎えています。これまでAIは、ネットワーク運用の自動化や顧客対応の効率化など、特定領域での活用が中心でした。しかし今、議論の中心に浮上しているのが「汎用人工知能(AGI: Artificial General Intelligence)」です。AGIは、人間の知的活動の大部分を横断的に担い、自己学習によって未知の課題にも対応できるとされます。既存の生成AIや特化型AIを超えた存在として、世界中の企業が開発競争を繰り広げています。
通信事業者やICTベンダにとって重要なのは、このAGIが「自社の事業や業務をどう変えるのか」「どの領域でリスクとチャンスが顕在化するのか」という視点です。AGIは、ネットワーク運用や障害対応の高度自動化、カスタマーサポートの完全自律化、膨大なデータを活用した新しいサービスの創出など、業界に大規模なインパクトを及ぼします。同時に、雇用構造の変化、ガバナンスの課題、国際競争力の逆転といったリスク要因も孕んでいます。
今回の講演会「AIエージェントからAGIへ ~その定義と実現性とインパクト~」は、こうした視点を深掘りし、業界関係者にとって具体的な示唆を提供します。
まず、AIが社会にもたらす価値の再定義について、議論します。AIと人間が知をどのように共有し補完し合うのか、その哲学的視点は、通信や情報サービスに携わる企業が「人とAIの協働による価値創出」を考える上での基盤となります。
続いて、AGIが従来の生成AIと何が違うのか、企業が競争優位を築くためにどのような準備をすべきかについて議論します。特に、通信事業者やベンダが直面する 倫理・法規制への対応、顧客データ保護、サービス提供におけるリスクマネジメント など、実務直結のガバナンス課題を議論します。
また、「1~5年以内に実現されそうなAGI」をテーマに、近未来のロードマップを展望します。ここでは、AGIが労働力として導入される場合の影響、ネットワークオペレーションやカスタマーサービスの構造変化、そしてグローバル競争の中で日本企業が取り残されないための準備について論じます。
最後に、最新の技術動向を踏まえ、AGIが社会と産業にもたらすインパクトを俯瞰しつつ、通信・ICT業界のプレイヤーがどのようにマネタイズの道を描くか に焦点を当てます。サービスモデル転換、アライアンス戦略、エコシステム形成など、ベンダ・販社・事業者に共通する課題に直結する内容となります。
AGIの到来は、業務効率化やコスト削減を超え、産業構造そのものを変える「地殻変動」です。ネットワークの設計・運用、クラウド・データセンター事業、顧客体験(CX)、さらには新しい価値提案の形まで、あらゆる領域で再定義が迫られます。対応を誤れば競争力を失うリスクがありますが、早く着手すれば新たな成長の機会を掴むことができます。
本講演会は、「通信事業者・ベンダとしてどのような行動を取るべきか」 を考えるための具体的な材料を提供します。参加者の皆さまが、自社の業務や戦略に直結する知見を持ち帰り、次の一手を考えるうえで大きな力となることを期待しています。
(座長)
東京大学 名誉教授 齊 藤 忠 夫
スケジュール
各講演最後に質疑応答を設けてあります。
- (基調講演)
「知識の未来とAI社会の展望」 -
●人工知能の進展がもたらす価値の再定義
●知識とは誰のものか、そして誰のためのものか
●人とAIが相互に補完し、豊かな未来を築くための哲学と仕組み
- 東京大学 名誉教授
齊 藤 忠 夫 氏
- 東京大学 名誉教授
- (現時点のAI/AIエージェント開発)
「最先端のAI/AIエージェントの開発動向とAGIに向けて」 -
●最先端のAI/AIエージェントの開発動向
●最先端のAI/AIエージェントからAGIへのギャップ
●米中の最先端AIの開発状況
- ガートナージャパン株式会社
バイスプレジデント
プログラムディレクター
諸 橋 知 雄 氏
- ガートナージャパン株式会社
(休憩)
- (実現可能性)
「AGI(汎用人工知能)の夢と現実」 -
●AGIの定義
●労働力としての意味
●世界の勢力図を変えるAGI
- 株式会社KDDI総合研究所
リサーチフェロー
小 林 雅 一 氏
- 株式会社KDDI総合研究所
(休憩)
- (技術動向)
「汎用AIの現状と展望- 実現への見通しと社会への影響」 -
●汎用AIの概況
●汎用AI実現への見通し
●汎用AIが与える影響
- 株式会社日本総合研究所
先端技術ラボ
次長
近 藤 浩 史 氏
- 株式会社日本総合研究所