マルチメディア推進フォーラム PART978【オンライン限定】
「量子鍵配送技術(QKD)、耐量子暗号技術(PQC)の課題と将来展望」
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開催日 | 2025年6月13日(金) 13時00分~16時50分 |
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場所 | オンライン限定 |
受講料 | 53,570円 (消費税込) |
趣旨・論点
●量子鍵配送技術(QKD)の技術と商業化の課題●耐量子暗号技術(PQC)システム実現に向けた取り組み
●量子暗号通信技術の実社会での活用事例とその影響
現在、量子鍵配送技術(QKD)、耐量子暗号技術(PQC)は、情報通信のセキュリティ強化において革新的な役割を果たすと期待されています。特に、量子コンピュータの発展により、従来の暗号技術が突破されるリスクが高まる中で、これら技術の重要性が増しています。これらの技術は、セキュリティの強化だけでなく、次世代通信ネットワークの基盤としても重要な要素です。
量子暗号通信は、量子鍵配送(QKD)を利用することで、従来の暗号方式に比べて圧倒的に高い安全性を提供します。量子インターネットの実現に向けた技術的な挑戦や、量子暗号通信の商業化への道のりは、研究者や業界関係者によって鋭意進められています。しかし、商業化に向けたハードルとしては、インフラ整備、コスト問題、そして規制の整備が挙げられます。
一方、耐量子暗号技術(PQC)は、量子コンピュータによる攻撃に耐性を持つ新しい暗号技術として注目されています。現在、NIST(アメリカ国立標準技術研究所)の標準化プロセスが進行中ですが、PQCの実用化には、性能やスケーラビリティ、既存システムとの互換性といった課題があります。
本フォーラムでは、これら量子鍵配送技術(QKD)、耐量子暗号技術(PQC)の最前線を、専門家が解説し、今後の通信インフラの革新をどのように実現するかを議論します。また、商業化に向けた課題や、これらの技術が社会に与える影響についても深掘りつつ、これらが未来の通信インフラを支え、より安全で効率的な社会を作り上げるのかについて、参加者に深い洞察を提供します。
(座長-総合司会)
東京大学 名誉教授 齊 藤 忠 夫
スケジュール
各講演最後に質疑応答を設けてあります。
- (基調講演)「量子暗号通信技術の最前線と未来の通信インフラ」
- ●量子暗号通信技術の基礎と最新動向
●量子暗号通信が通信インフラにもたらす影響
●量子暗号通信技術の商業化に向けた道のりと課題
- 東京大学 名誉教授
齊 藤 忠 夫 氏
- 東京大学 名誉教授
- 「量子鍵配送(QKD)の技術と商業化の課題」
- ●量子暗号通信の基礎と最新研究成果
●量子鍵配送(QKD)の商業化に向けた取り組み
●量子暗号通信ネットワークの国際的展望
東芝デジタルソリューションズ株式会社
ICTソリューション事業部ビジネスユニットマネジャー
花 井 克 之 氏
(休憩)
- 「金融機関における耐量子計算機暗号への移行に向けた取組み:現状と課題」
- ●量子コンピュータの実現による公開鍵暗号のセキュリティ低下の懸念
●耐量子暗号(PQC)への早期移行(既存暗号アルゴリズムとの併用も含め)
●暗号アルゴリズムの柔軟な切替可能な暗号アジリティの高いシステム構築
●業界全体での協調体制:リスク低減計画、情報共有、人材育成の推進
- 日本銀行金融研究所
参事役
宇 根 正 志 氏
- 日本銀行金融研究所
(休憩)
- 「NTT Comが取り組むQuantum-safeなシステムの実証」
- ●Quantum-safeに関する動向
●IOWN PETsの概要
●耐量子セキュアトランスポートについて
●NTT Com特許技術を活用したQuantum-safeなシステムの実証実験について
●今後の展開やビジネスの方向性について
- NTTコミュニケーションズ株式会社
イノベーションセンター
技術戦略部門/IOWN推進室
主査
森 岡 康 高 氏
- NTTコミュニケーションズ株式会社