マルチメディア推進フォーラム
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委員長ご挨拶


委員長 齊藤 忠夫

委員長 齊藤 忠夫

ITが近年の技術発展の核になっていることは広く認識されております。 この状況において、マルチメディア推進フォーラムでは、基礎からアプリケーションにわたるIT技術の発展について論ずることはもちろん、技術が作り出す社会的現象等を含め、広い立場から技術を論ずることを通して、技術が社会的に成功する鍵を求めてまいりました。 それぞれの立場からの技術の多様な見方の中で、総合的に意識の共有を図ることは21世紀の活力ある社会形成のために最も重要なことであります。
本フォーラムでは過去10年以上にわたって300回を超える会合をもち、そのなかでFTTH、PHS、インターネット、ADSL、無線LAN、IMT-2000等のインフラ技術、定額制通信料金、番号ポータビリティ、マイライン等の諸制度、eコマース、VoIPなどの利用技術をはじめ多くの話題をとりあげ、産・学・官・政の多様な立場からの議論を展開することによって、社会的定着に寄与できたと自負しております。

通信網の主要な用途は、歴史的には電話であったのに対して1990年代後半からはインターネットを中心としたデータに置きかわっております。 これによって情報通信の技術、ビシネス、それを利用する社会のワークスタイル、ライフスタイルは根本的に変化しております。
加入者回線では、ADSL、CATVインターネット、あるいはFTTHのような常時接続型の低コスト回線が急速に浸透してきております。
基幹ネットワークも電話型からインターネット型に転換し、従来の回線交換機を大容量ルータに置換したネットワークの実現も進行しております。 ユビキタスネットワークの時代を迎え技術とそれに伴う社会変革のシナリオも広く注目され、情報通信技術を活力の源泉とした社会への期待も高まっております。

携帯通信においても、パケットモードは第2世代からはじまり、IMT-2000の各方式で急速に展開し、beyond3Gのシナリオが現実化してきております。 ネットワークは加入者線、長距離回線さらには、無線方式まで全面的な変革の時を迎えております。
さらに、ユビキタスネットワークの考え方は、従来のパーソナルコンピュータより、何倍もの数の多数のプロセッサを使いこなす技術とそれに伴う社会変化のシナリオであり、情報通信技術を活力の源泉とした社会への期待として広く注目されております。

時代は情報化時代に入り、全ての産業は情報化に向かって進んでおります。 また、2000年代に入り、IT技術を核とした経済状況の改善がすすんでおります。 さらにこれを進展できるかは、情報通信技術を広く社会に定着できるかにかかっております。

情報通信の新しい技術はその社会的な広汎な受容によってのみ発達します。 広い立場の意見を共有し、共通の理解とすることが、21世紀の日本の発展の基礎であります。

本フォーラムはこの目的のため、各界のトップリーダーによる顧問、発起人をはじめ、強力な運営諮問委員を構成しております。
各界各分野からの多数の方々が本フォーラムに参加され、積極的な議論と交流を通して活動の場を広げ、来たるべき「マルチメディア社会の確実な実現」と「マルチメディア産業の健全な発展」を計るために本フォーラムを活用されることを念願しております。


齊藤 忠夫(さいとう ただお) 略歴

東京大学 名誉教授、中央大学 教授、トヨタIT開発センター CTO、チーフサイエンティスト。

昭和38年東京大学工学部電子工学科卒、同43年東京大学工学系大学院 電子工学専門課程修了、東京大学工学部講師、助教授、教授を経て平成13年より現職。
平成6−13年文部省学術国際局科学官併任、情報通信審議会委員(H11-14:電気通信事業部会長) (H13-16座長代理) (H15-16技術分科会長)、ユビキタスネットワーキングフォーラム会長(H14-現在)、HATS 推進会議(高度通信システム相互接続推進会議)議長(H1-現在)、IFIP TC6 日本代表(1993−現在)、IFIP日本代表(H17-現在)などを歴任。
マルチメディア推進フォーラム委員長(H6-現在)。 電子情報通信学会会長。
著書:電子回路入門(昭晃堂、昭和52年)、ディジタル通信網入門(オーム社、平成元年)等多数。
研究分野:テレマティクスとITS、モバイルマルチメディア方式、次世代インタネット等。
受賞歴:電気通信学会論文賞(昭和42年、昭和61年)、電気通信学会業績賞(昭和47年)、市村賞(昭和51年)、郵政大臣表彰(昭和60年、平成9年)、総務大臣表彰(平成17年)、IEEE Fellow、電子情報通信学会フェロー。
2006年3月

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